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健康・美容

高齢者の熱中症 屋内・自宅でかかる危険性、原因と予防対策は?

2017/05/17

外気温が高くなると、熱中症の危険が高まります。

一般の人は汗をかいたり、涼しいところに避けたり

熱中症にならない行動をとります。

しかし、高齢者は、感覚が鈍っているので、避ける行動が出来ず、

屋内や自宅でも熱中症にかかってしまう危険性があります。

熱中症になる原因とその予防対策をご紹介します。

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熱中症とは

熱中症とは、気温が高い状態が長く続くと、発汗して、水分や塩分が失われてしまい、また湿度が高いと、汗が蒸発せず、熱がこもったままの状態になった結果、体の中の熱が放出されなくなってしまう状態です。

 

熱中症の原因

人には体温をコントロールする機能があり、暑くなると汗を出して気化熱で体を冷やす作用があります。

しかし、その体温調節機能が働かなくなる原因は、脱水状態や睡眠不足、腸内環境の悪化が考えられます。

 

熱中症の症状

熱中症になると、皮膚血管が拡張することによって、血圧が低下し、脳の血流が少なくなることによって、「めまいがする」「立ちくらみを起こす」「失神する」という症状を起こします。

また、脈が速くて弱くなり、「顔色が真っ青になる」「呼吸回数が増加する」「くちびるのしびれ」などもみられます。

 

暑さ指数(WBGT)(後述)が28℃(厳重警戒)を超えると熱中症患者が著しく増加する様子が分かります。

 

緊急搬送された人のうち、屋内・自宅での発症が外よりも多い

屋内・自宅は密閉性が高く、窓を閉め切ると風通しが悪く、冷房を使わないと、室内は外気温より高くなります。

 

高齢者は体温の調節機能が弱り、室内にいることで、危険性が高くなります。

高齢者は気温の上昇に鈍感になり、脱水症状が始まっても自分で体の異変に気付きにくいからです。

冷房を入れる必要を感じなかったり、節電のために冷房を我慢していることが影響しています。

部屋はクーラーで冷房をしていても、風呂場・台所・トイレなどは外と同じような環境になりやすいので注意が必要です。

■熱中症で死亡した人の9割が屋内

熱中症で死亡、9割が屋内 エアコン不使用のケース多く

(2016/6/30、朝日新聞)

東京23区内でこの5年間に熱中症で死亡した人の9割が屋内で発見されていたことが、東京都監察医務院の死因調査でわかった。

■エアコン不使用のケースが多い

この5年間に熱中症で死亡したのは計365人(男性219人、女性146人)で、うち328人(90%)が屋内で見つかっていた。328人の中で、エアコンがあったのは160人、なかったのは134人、不明34人。エアコンがあるのに発見時に使われていなかったのは138人だった。一人暮らしは203人。

■65歳以上の高齢者が多い

死亡者全体の365人でみると、65歳以上は290人(79%)。

高齢者が熱中症になりやすいのは、主に加齢による体の衰えが原因です。

気温の上昇に鈍感になり、脱水症状が始まっても自分で体の異変に気付きにくくなります。

また、熱中症は、高血圧や糖尿病など持病がある人も重症化しやすいので注意が必要です。

 

熱中症対策は?

応急処置として以下のことをしてください。

(1)涼しい場所に移し、衣服をゆるめてリラックスさせる

建物が近くにない場合には日陰で休ませる。

建物が近くにあればエアコンの効いた部屋で休ませる。

(2)首筋、脇の下、脚の付け根を(冷たいペットボトルなどを使って)冷やす

脈拍のとれる位置は血管が皮膚に近いため、そこを冷やすと、冷却された血液が全身を巡ることで、クールダウンする。

(3)顔が赤いときは頭を高く、青白ければ足を高くして寝かせる

(4)意識があり、嘔吐がなければ水分補給させる

水分だけでなく塩分などの電解質も失われていると考えられるので、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液を利用する。

(5)皮膚が熱ければ、風を送ったり熱い部分にぬれタオルを当てる

(6)皮膚が冷たければぬれタオルをしぼり、冷たい部分をマッサージ

(7)意識がなかったり、急に体温が上がったらすぐ救急車を呼ぶ

 

暑さ指数とは?

熱中症予防のためには、熱中症の危険度を示す「暑さ指数」を参考に行動することを環境省が勧めています。

 

暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。

単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。

環境省 熱中症予防情報サイトより

http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php

 

※輻射熱は、建物や地面などから伝わる熱です。

湿度、輻射熱、気温のうち、最も大きな要素を占めるのが「湿度」です。

湿度が高いと、身体の熱を放出する力が弱まるため、気温が同じであれば、湿度が高いほうが、熱中症になりやすくなります。

基準は、危険、厳重警戒、警戒、注意、ほぼ安全の5段階に分かれています。

 

日常生活に関する指針

温度基準 (WBGT) 注意すべき 生活活動の目安 注意事項
危険 (31℃以上) すべての生活活動で おこる危険性 高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。 外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒 (28~31℃※) 外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒 (25~28℃※) 中等度以上の生活 活動でおこる危険性 運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意 (25℃未満) 強い生活活動で おこる危険性 一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

※(28~31℃)及び(25~28℃)については、それぞれ28℃以上31℃未満、25℃以上28℃未満を示します。 日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より

 

熱中症予防対策

 1.こまめに水分を補給する

熱中症を予防するには、喉の渇きを感じる前にこまめに水分を取ることが大事です。

多くの人がのどがかわいてから水分を補給したら良いと考えがちです。

しかし、喉が渇いてからでは水分が失われすぎているということがあるようです。

特に高齢者は自分で体の異変に気付きにくくなっています。

そのため、喉の渇きを感じる前に、こまめに水分補給をしましょう。

水分だけでなく塩分などの電解質も失われていると考えられますので、水に塩分などの電解質と糖とがバランスよく配合された経口補水液(スポーツドリンクなど)を利用しましょう。

予め、1日に飲む水分を用意しておき、それを飲み切るように決めておくのもいいでしょう。

水だけでなく塩分も補給

一度に大量の水を摂取すると、かえって体内の電解質のバランスが崩れ体調不良を引き起こすことも。水分補給をする時には、あわせて塩分の補給も行いましょう。

水分と塩分を同時に補給できるスポーツドリンクや経口補水液、また水や麦茶には、塩や梅干しなどを足して塩分も補給しましょう。緑茶やウーロン茶に含まれるカフェインは利尿作用があるため要注意です。

熱中症対策に「ミネラル入り麦茶」が効果的という研究結果があります。

従来から言われている体温降下効果だけでなく、血液をサラサラにする効果も報告されています。医薬品ではなく一般食品のため効果は緩やかですが、刺激物であるカフェインも含まないため、誰でも安心して飲める夏にピッタリの飲料です。

 

2.暑さを避ける

屋内での熱中症を防ぐため、扇風機やクーラーを活用し、適度な気温、湿度を保ちましょう。

室温28度、湿度70%(目安)を超えたらクーラーを使いましょう。

ちょっとでも暑く感じたら、クーラーをつけてください。

部屋の温度が解るように温度計を設置して、例えば28度になったらクーラーを入れるように決めておきます。

もし外出先などで体調に異常を感じたら、風通しのよい日陰や、クーラーが効いている室内へ移動する。

きついベルトやネクタイはゆるめ風通しを良くし、体からの熱の放散を助けます。皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などであおぎ、体を冷やすのも方法の一つです。

すだれやカーテンで直射日光を防いだりして、暑さを避けましょう。

屋外では、日陰を選んで歩いたり、日傘をさしたり帽子をかぶったりしましょう。

 

3.服装を工夫する

汗を吸収してくれる吸水性に優れた素材の服や下着を着ましょう。また、えり元はなるべく緩めて、熱気や汗が出ていきやすいように通気しましょう。

太陽光の下では熱を吸収して熱くなる黒色型の衣類は避けましょう。

 

4.暑さに備えた体づくりをする

日頃からウオーキングなどで、汗をかく習慣を身につけておくと、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもなりにくくなります。

「暑熱順化(しょねつじゅんか)」で、夏の暑さに耐えられる体つくりをしましょう。

暑熱順化すると、体温の上昇を察知して汗をかき始めるタイミングが早くなるそうです。

暑熱順化させるポイントは、汗をかくことであり、軽い運動を一週間ほど行うと、暑さになれるそうです。

本格的な暑さになる前に、軽い運動を行なって、自力で汗をかくトレーニングを行ないましょう。

 

5.個人の条件を考慮する

熱中症の発生には、その日の体調が影響します。前の晩に深酒をしたり、朝食を抜いたりした状態で暑い環境に行くのは避けましょう。

風邪などで発熱している人や下痢などで脱水症状(※)の人、小さい子どもや高齢者、肥満の人、心肺機能や腎機能が低下している人などは熱中症を起こしやすいので、暑い場所での運動や作業を考慮する必要があります。

※脱水症状とは、発熱や下痢・おう吐、運動などによる激しい発汗などにより、体内の水分や塩分が大量に失われた状態のことです。脱水症状になると、頭痛やめまい、倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識を失うこともあります。

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まとめ

熱中症は、ちょっと油断していると、なりやすいのです。

高齢者は特に感覚が鈍っているので、注意が必要です。

クーラーで室内温度を適切に下げて、暑さを避けて、

こまめな水分補給、服装の工夫などをして、熱中症にならないようにしてください。

 

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